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セクシーロボットはタブーを冒す夢を見るか? 空山基にインタビュー。 - カーサ ブルータス

── 『Sex Matter』の作品は、どういった経緯で制作されたのでしょうか。これまでの「セクシーロボット」シリーズと比べると、かなり直接的な性表現が印象的です。

基本的に、性欲と食欲というのは絶対善なんだよね。いくらクレーマーが文句を言ったところで、必ず表現として生まれてくるわけ。『セクシーロボット』シリーズだって、本当はもっと直接的な表現をしたいんだけど、それだと問題になってしまう。だからロボットで表現することで、クレーマーを小馬鹿にしてるんです。

だけどその『セクシーロボット』も長く続けていると、つくり手としてマンネリなわけですよ。本当はもっと面白がれるもの、気分がハイになれるものを作るべきで。それに自分は天邪鬼な人間だから、禁止されればされるほど燃える。今回はその願望を実現できたね。でも何年か前にも春画の展示はやったことあるし、今回いきなり過激になったわけではなくて、確信犯的にやってるんだよね。やっぱりびっくりさせなきゃ、つまんないよ。

── 『Sex Matter』の作品には、男女の隣に天使がいたり、アマゾネスが描かれていたりと、隠された意味やメッセージが見え隠れしますが、こうした細部にはどういった意図が込められているのでしょうか。

要は猥褻なシーンを、ロボットを用いて描きたいだけなのよ(笑)。だけどそれだけだとつまらないから、自分がこれまで影響を受けたものだとか、何かアカデミズムなものをこじつけのような形で入れたくなるんです。

例えば絵の中にラテン語を入れたりするんだけど、欧米のインテリ層はラテン語を一般教養として習うんですよ。だから彼らは書かれてある言葉が理解できて、喜んでくれる。そうした分かる人には分かるという細部を入れてますね。日本語にしたって、楷書じゃなく草書で絵の中に書いていて、読める人だけ楽しめるっていう。

── 「こじつけ」という言葉が出ましたが、作品を何と結びつけるのかというさじ加減の妙が、ファンや見る人々の心を掴んでいるのではないかと感じました。

そうだね。ボディーブローのように、細部を積み重ねていくことで作品は出来ています。そしてそれをきちんと説明すると、コレクターや鑑賞する人々は喜んでくれますね。

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March 26, 2020 at 03:15AM
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