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空山 基の最新セクシーロボットに見る、やわらかな金属のフェティシズム - Pen-Online

実際に街を歩くことで生まれた、東京の新名所。

店の中心に据えられるのが、直径4.6m、高さ17mにおよぶ巨大な銅製の筒「カッパーキャスク」だ。焙煎設備を内蔵し、豆を熟成させる貯蔵庫の役割も。このキャスクは各階にパイプを伸ばし、豆を運ぶ。

建物の設計は隈さんの担当だが、内装設計はスターバックスのチーフデザインオフィサーであったリズ・ミューラーが担当している。隈さんに、初めて建物内に足を踏み入れた時に室内をどう感じたのかを尋ねた。

「インテリアチームとの打ち合わせは面白く、なにかやってくれるだろうという期待はありました。完成時はデザインの密度に驚きました。設計段階では、日本の伝統を感じさせながらもモダンにしようという共通意識のもとで、入り口や階段の位置などを話し合いながらレイアウトを進めていきました。共同でのデザインはしていないのですが、たとえば折り紙のような多角形の天井は非常にエネルギッシュで、僕たちがインテリアを設計していたらここまでのものはつくれなかっただろうと(笑)。けれど、こうした意匠はこれまで僕が手がけてきた建築とどこか通じるところがあるように感じます。しっかりと対話ができていたのかなと思いますね」

実際に街を歩くことで生まれた、東京の新名所。

巨大な吹き抜け。春になると目黒川に咲く桜をモチーフにしたレリーフが宙に吊られる。隈さんは、明るい日差しが差し込むトップライトは、海外の古い町工場を感じるという。

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京は、隈さんにとってスターバックスとの2度目の仕事になる。最初のプロジェクトであったスターバックス太宰府天満宮表参道店は、国内外から多くの人が訪れる名所として人気を集めている。

「太宰府の店は参道という特別な場所にあり、多数の木材を組む複雑な提案でした。いまでも我ながらよく通ったなと思いつつ、スターバックスの懐の深さに驚きます。それを縁にシアトルの本社で社内のデザイナーに向けた講演も行いました。シュルツさんと初めてお会いしたのもその時です。彼らは年間3000もの物件を設計するそうで、アトリエには素材のサンプルがあふれかえっていました。僕の事務所と通じるものがあって、親しみを感じます」

仮にもう一店舗をデザインするとしたらと尋ねると、「神楽坂に消えるようなスターバックスをつくってみたい」と答えてくれた。

「『スターバックスコーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店』は上手いなと感心しました。普通でありながら別の世界に連れて行ってくれる魅力があります。それに負けないように消えるようなスターバックスをつくることで、周辺に馴染ませながら逆説的に際立たせてみたいですね」

実際に街を歩くことで生まれた、東京の新名所。

店の入り口からすぐの場所にある、店で焙煎した豆を販売するコーナー。

「東京はもっと面白くなれる街です」と隈さんは言う。オリンピックを迎える東京には、これからますます多くの人が訪れるだろう。そうしたゲストに、東京の楽しみ方をアドバイスしてほしいとお願いした。

「ぜひ東京は歩いて楽しんでほしい。なぜなら、これほどに発見がある街は他にないからです。歩くほどにガイドブックに載っていないものを発見できる街。だから僕もよく歩きます。常に発見があって、どんどんアイデアが湧いてくるんですから」

今年7月からは、東京・竹橋の東京国立近代美術館で展覧会を控える隈さん。街の中でどんなアイデアと出合うのでしょうか。

「いま関心があるのは猫の生態です。自宅がある神楽坂を猫の視点で見るとどうなるかを考えています。彼らは人間が通れない場所をどんな視点で見ているのだろう?と興味があるんです。東京というと路地というイメージがありますが、路地ではなく猫の視点だとどうなるのか。また違う見え方があると思います。まだうまく形にまとめられていませんが展示に応用できたらと思っています」

実際に街を歩くことで生まれた、東京の新名所。

東京国立近代美術館で展覧会を控える隈さん。実は猫好きで、その視点を取り込んだ展示の実現にも期待が高まる。

では隈さん自身は、東京をはじめとするさまざまな街を、どのように見つめているのだろうか。

「大勢でいる時、声の大きな人よりも、静かにしているけれど言うべきことをボソッと言う人の言葉に重みがありますよね。僕は建築も同じことだと思っていて、街がもつリズムの中でなにを言うべきかを考えています。大声だと悪目立ちしてしまうので、静かに意見を表明したい。そのためには街の声に聞き耳をたてる必要があります。社会とつながるとはそういうことだと思います。建築は社会を意識せねばならない」

そして隈さんはこう続ける。

「街の文脈を読むだけでなく、会話のリズムを大切にしたいんです。街の言葉に耳を傾け、語るべきことを語るために僕たちは現地に足を運び、街で聞き耳を立てるんです。たとえば海外のクライアントが写真や映像を用意してくれ、そこから読み取ってほしいと、依頼もあります。けれどそこから街の声は聞こえてこない。現地に行けばわずか5分でわかることなんです。今回も中目黒という街の声を聞いて、川べりにテラスを設けました。感覚的といわれればそうかもしれません。街とともにある『スターバックス リザーブ ロースタリー 東京』だからこそ、そうした公共性が必要だったのです」

隈さんの街歩きから外観デザインのイメージが生まれた、スターバックス リザーブ ロースタリー 東京。街や人とともにある東京の新名所は、新しい時代をつくる起点のひとつとなりそうだ。

実際に街を歩くことで生まれた、東京の新名所。

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スターバックス リザーブ ロースタリー 東京
東京都目黒区青葉台2-19-23
TEL:03-6417-0202
営業時間:7時~23時
不定休
www.starbucks.co.jp/roastery

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March 25, 2020 at 02:00AM
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