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知っておこう。数字で見るアメリカの警察暴力と人種差別の実態 - ライフハッカー[日本版]

最近アメリカで起こった警察官の残虐行為に対する抗議行動が今や世界中に広がっています。

これまでGeorge FloydさんやBreonna Taylorさんに代表される多くの人々が警察官に殺害されてきた事実を踏まえ、アメリカにおける警察暴力が蔓延る度合いを他国と比較した結果は一見の価値があるでしょう。

アメリカは、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ニュージーランド、イギリスなどの先進国と比較すると、国民が警察から暴力を受ける確率も、逮捕・拘留・殺害される確率も高いです。

さらに、そうした行為を受けた人々の内訳を見るとアフリカ系アメリカ人の比率が偏って高くなっています

看過されてきた重大な社会問題

警察暴力の件数は、一元化されたデータベースが存在しないため追跡が困難です。

しかし、近年ファーガソンでMichael Brownさんが、ニューヨーク市でEric Garnerさんが殺害されたことがきっかけとなり、新聞、個人、連邦政府の連携によって件数が集計されました

この集計データにより、警察暴力はこれまで考えられていたよりもはるかに蔓延していることが判明しました。

たとえ一元化されたデータが存在しなくても、考えられるほとんどすべての測定基準で、アメリカは他の先進国と比べると、警察暴力の発生率が非常に高いことは明らかです

警察官により殺害された人数、拘留中に死亡した人数、年間逮捕件数、実刑になり刑務所に収監された人数が、この場合の具体的な測定基準です。

人種格差について言えば、刑務所に収監されたり殺害された人のうちアフリカ系の人々の比率が偏って高くなっています。これはアメリカのみならず、カナダやイギリスでも見られる傾向です。

警察官による市民の拘束と殺害に関しては、カナダとイギリスもアメリカと同様の人種格差の問題を抱えていますが、国民全体で見ればアメリカほど深刻ではないのです。

数字が示すアメリカに蔓延る警察暴力の現実

こうした数字を読み解くと、アメリカの警察は毎年1000万人当たり31人を殺害しています。

この比率はスウェーデンの警察の5倍、オーストラリアの警察の10倍、ニュージーランドの警察の15倍、ドイツやイギリスの警察の30倍以上です。

アメリカでは警察暴力は大きな問題です。

警察に殺害される確率が高いだけでなく、警察に拘留されている間に死亡する確率がオーストラリアの約2倍、イギリスの5倍も高くなっています。

実刑になり刑務所に収監される人数に関しては、アメリカは10万人当たり716人で、多くの国々の5倍の比率です

人口に対する収監率は、2位がキューバ、3位がルワンダ、4位がロシア連邦であり、それぞれ10万人当たり510人、492人、475人で、アメリカより大幅に低いことがわかります。

オーストラリア、カナダ、スウェーデン、イギリスなどの国々も、警察暴力の監視と防止に関して取り組む必要がありますが、アメリカ国内の警察暴力ほど深刻なレベルの問題には直面していません。

警察暴力の削減について論じる際は、アメリカにおいて警察が市民を銃で撃ったり、殺害したり、拘束する確率が他の先進諸国に比べて異常に高いことを念頭に置くべきでしょう。

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Source: Nature, CNN, Prison Policy Initiative

Rachel Fairbank – Lifehacker US[原文

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