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徹底的に細部を見る トヨタウェイ北米の伝道者の驚き|出世ナビ|NIKKEI - 日本経済新聞

日本を代表する企業として世界の注目を集め続けるトヨタ自動車。とりわけその価値観の中核にあるトヨタ生産方式(TPS)は、ハーバードビジネススクールをはじめ多くの経営大学院で教材となるなど、世界に与えた影響は大きい。米国のビジネス最前線でTPSと向き合うキーマン3人に、作家・コンサルタントの佐藤智恵氏が話を聞いた。2人目のキーマンは、北米でトヨタ生産方式の普及活動を進めるNPO法人、トヨタプロダクションシステム・サポートセンター(TSSC)でバイスプレジデントを務めるジェイミー・ボニーニ氏だ。

◇   ◇   ◇

入社初日に「安全靴履いてきて」

佐藤 2002年、トヨタ・モーター・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング・ノース・アメリカ(TEMA)に入社したとき、最も驚いたことは何ですか。

ボニーニ 入社初日から驚きの連続でした。まず驚いたのがトヨタに入社したその日、私のメンターであった福永恵一氏(当時TEMAオペレーションマネジメント開発部門バイスプレジデント)からいきなり「安全靴(工場勤務に適した保護器具が入った靴)を履いてきて。これからウェストバージニアの工場に行くから」と言われたことです。

TSSCバイスプレジデントのジェイミー・ボニーニ氏

私はトヨタに入社前、ダイムラー・クライスラー(1998年から2007年まで存在したドイツの自動車会社。ダイムラー・ベンツとクライスラーが合併して誕生した。現在、クライスラーはフィアットの傘下)でゼネラルマネジャーに近い職責を担っていて、私のチームには多くの部下がいました。またマサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院などでもトヨタ生産方式について学び、すでにある程度の知識を身につけていました。ですから、まさか入社初日からおよそ8週間もの間、現場で「標準作業票」や「標準作業組み合わせ票」をもとに改善活動を行うことになるとは、思ってもみなかったのです。これには本当に驚きました。

佐藤 トヨタ生産方式を本家本元で体験してみた感想はいかがでしたか。大学院で学ぶのとはまた違った学びがありましたか。

ボニーニ 全く違っていました。私はトヨタ生産方式について知っていたつもりになっていましたが、まだまだ知らないことがたくさんあったと謙虚な気持ちにさせてくれた研修でした。

私が担当したラインには20人ほどの従業員が働いていて、私の役目はそのオペレーションの流れがよりスムーズになるよう改善していくことでした。福永氏は1週間に1回、視察にやって来ては、まるで私のことを弟子のように指導してくれました。そのときは気づきませんでしたが、それが当時の典型的なトヨタ流の指導方法だったのだと思います。

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August 02, 2020 at 11:00AM
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