楽天・嶋基宏捕手(34)が21日、仙台市内の球団事務所を訪れ、立花陽三社長(47)、石井一久GM(46)ら球団幹部に今季限りでの自由契約を申し入れ、了承された。同捕手は1軍構想からは外れており、球団からはコーチとして慰留されたが、新天地でのプレーを決断した。
今季、腰痛の影響から2度の2軍落ち。球団がチームの若返りを図ったため、プロ13年目で最少の57試合出場、打率2割9厘、3本塁打、15打点の成績でシーズンを終えた。
腰痛はようやく回復したが、今月5日からのソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S)ではメンバー入りを果たせなかった。楽天を去る決断した理由について「一番はこのチームがCS争いをしているなか、またCS出場を決めてから、福岡での試合の時に一緒に戦うことができなかった。ベンチにも入れなかったのでね。戦力としては見られていないと感じた。それが一番の理由です」と語った。
嶋は中京大中京高を経て、国学院大に進学。2006年大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団した。当時指揮官だった野村克也監督の薫陶を受け、新人だった07年から125試合に出場するなど主力に定着。13年には球団初のリーグ優勝と日本一に貢献した。当然だが、慣れ親しんだ仙台を去ることにさみしさもある。
「13年間(楽天で)やらせていただいた。僕が入った頃はお客さんもほとんどいない中、毎日試合をしていました。そんな中、色んな球団の方の頑張りであったり、選手の頑張りで、今は毎日2万人を超えるお客さんが球場に足を運んでいただいて。僕にとってはいい13年間だったと思います。そんな球団を離れるのは、それはさみしいし、悔しいし、悲しい思いもあるんですけど、プロ野球人生1回なので、勝負したい思いがまだあります。その気持ちが無くなった時は引退する時。僕はまだその思いが強いので、その思いを球団に伝えさせていただきました」と話した。
関係者によると、ヤクルトやロッテなど複数の球団が獲得に向けた調査を本格的に進めていくという。今後については「レギュラーじゃないから、正捕手じゃないから、もう楽天を去りたいとか、そういう思いは一切ない。野球選手である以上、全員がレギュラーを取りたいと思っている。そういうことよりも、本当に必要とされているかどうか、そういう思いが伝わる球団でやりたいと思いました。もう1回、フラットな目で勝負させていただける球団を探したいなと思います。次にチャンスをいただける球団で僕の全てを出し切ることが一番だと思う」と語っていた。
2019-10-21 05:01:00Z
https://hochi.news/articles/20191021-OHT1T50124.html
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