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封鎖解除される武漢に見る「コロナ後」 企業はフル稼働再開に二の足 - SankeiBiz

 パンデミック(世界的大流行)に発展した新型コロナウイルスの発生地、中国湖北省の武漢市は8日に封鎖が解除される。鉄道の運転や航空機の運航が再開され、同市と他地域を結ぶ高速道路も通行可能になる。新型コロナ後はどんな未来が待っているか-。世界で最初の感染爆発が起きた武漢市からそのヒントを探れるかもしれない。

 「まず生き残る」

 鉄鋼と自動車生産の一大拠点である武漢市で、工場再開は認められているものの、従業員の職場復帰は時間がかかり、サプライチェーン(供給網)も混乱している。営業を再開したショッピングモールにも客足は少ない。多くの人にとって不要不急の外出は引き続き恐怖だからだ。

 華中科技大学の陳波教授(経済学)は「武漢の投資と観光に与える社会的および心理的な影響はかなり長引く可能性がある」と語った。

 武漢で起きた医療現場の崩壊が世界中の都市で繰り返されているように、同市における今後の経済回復は、ニューヨーク市など感染爆発が起きた他の都市がいかにロックダウンから立ち直るかの参考になるだろう。

 初期の兆候が示すのは、時間のかかる険しい道のりとなりそうなことだ。感染拡大のショックが依然残っており、新型コロナ第2波への恐れから企業はフル稼働再開に二の足を踏む。

 小さなマーケティング代理店を経営しているマー・レンレン氏(33)は約2カ月ぶりに訪れたスターバックスの店外で「2020年の目標はまず生き残ることだ。その次にビジネスが生き残ることだ」と語る。

 市内の東端にあるスマートフォンメーカー小米(シャオミ)のオフィスは、エレベーター1台に乗る人数を5人に制限している。エレベーターの床には四隅に1つずつ、中央に1つテープで立つ位置が示されている。

 武漢市内の各工場は生産再開に動いており、グループPSAと中国の東風汽車集団の合弁会社が運営する工場では新しいプジョー車の組み立てが始まった。ただ、同工場のマネジャー、メイ・ユンフェン氏は「物流、輸送、サプライチェーンにはまだ課題がある」と述べた。

 陳教授は、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した後、感染の発生地だった広東省への外国からの直接投資(FDI)が2~3年は干上がった状態が続いたと指摘。「武漢にも同じことが起きるだろう」と語った。

 感染「第2波」を警戒

 感染のピークが過ぎたとみられている武漢だが、当局は「無症状感染者」を通じて再び感染が拡大する第2波に警戒している。こうした中、アリババや騰訊控股(テンセント)など中国IT大手は市民のウイルスへの感染度を健康状態や旅行歴に応じて緑・黄・赤の3色に色分けするシステムを開発。緑のコードをつけられた人は外出や出勤ができるが、感染が確認された地域に訪問した場合、黄に色分けされ、自己隔離が義務付けられる。

 事態の長期化による消費の冷え込みは多くのビジネスを直撃する。高級ショッピングモール「武漢インターナショナル・プラザ」内にある米ブランド、カルバン・クラインの店員を務めるウーさんによれば、3月30日に営業を再開して以来、お客による購入は2回しかなかったという。

 ウーさんは「実際のところ、客入りが悪くてもよい。その方が安全だからだ」と話した。(ブルームバーグ Sharon Chen、Claire Che)

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April 07, 2020 at 01:00AM
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