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【2人の専門家はどう見る?】福島県 新型コロナウイルスの感染状況 《後編:感染者の行動に見る心理》 - FNNプライムオンライン

福島テレビ

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新型コロナウイルスと向き合う為には“正しく恐れること”が大切。

感染症に詳しい東北大学大学院・川上和義教授と心理学が専門の福島大学・筒井雄二教授。

2人の専門家は福島県内の感染状況をどう見るのか?話を伺う。

【福島県内ではこれまでに4例のクラスターが発生】

二本松郵便局では10人規模のクラスター

本宮市の多目的施設「えぽか」

南相馬市の「原町サイン」

いわき市の「エーピーアイコーポレーション」

いずれも職場内だが、発症後にも出勤した事例もある。

【出勤してしまうというのはどういう心理状態なのか?】

《心理学が専門の福島大学・筒井雄二教授》

「1つは休みたくても休めないという日本の古い企業体質がまだ根強く残っているのかもしれない。企業は社員に対して、勤勉であり忠誠・忠実であることを暗に求めていて、一方で社員は呪縛のように従ってしまっている。

それから、インターネットやテレワークだけでは済まないフェイス・トゥ・フェイスの企業スタイルというのはまだ日本には根強く残っていますので会社を休めないという状況になっているのかもしれない。

もう1つ考えられるのは、《自分は大丈夫なんだ》 《まさか自分が感染しているはずがない》と信じてしまう心の動きがある。

〔正常性バイアス〕というのだが、危険を過小評価してしまう傾向のこと。

自分だけは大丈夫と思って外出されている方もいらっしゃるのでは?」

【いつになったら感染拡大は終わる…?】

《感染症に詳しい東北大学大学院・川上和義教授》

「福島県全体として2週間・1人も感染者が出ないとなれば「しゅうそく」と言えるのかもしれないが、あくまでも終わらせる方の《終息》ではなく収まる方の《収束》

このウイルスの場合、少なくとも集団の6~7割の人が免疫を持たないと完全に流行が終わらないと言われている」

【まだ続く戦い…私たちはどう心を保っていけば良い?】

《心理学が専門の福島大学・筒井雄二教授》

「こういう状況の中で多くの人が不安・ストレスを抱えている。私たちのこれまでの研究成果から言えることは、不安やストレスの根っこには《危険を感じ取る心の動き》があるのではないかと。

人によって危険を感じ取る心の動き・敏感さというのは違いがある。

危険に敏感な人は不安もストレスも大きくなってしまう。心の負担も大きいがその一方で警戒心が強いということになり、より慎重な行動をとることができる。結果として感染リスクが低くなると考えられる」

筒井教授の話にあるように、今抱える不安やストレスも見方を変えると前向きにとらえることができるかもしれない。

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May 01, 2020 at 06:22AM
https://www.fnn.jp/articles/-/38643

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