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トヨタのコンパクトカー「ヤリス」の新型は後席が狭い。身長170cmの大人4人が乗車した場合、後席に座る乗員のひざ前空間は「握りコブシひとつ少々」だ。「ヴィッツ」を名乗った従来型の「握りコブシ2つ分」に比べて狭く感じる。しかも後席に座ると、腰が落ち込んでひざが持ち上がるから、ますます窮屈になった。ヤリスはリアゲートも大きく寝かされていて、荷室の床面積は相応に確保されているものの、背の高い荷物は積みにくい。
この点を開発者に尋ねると、「従来型に比べて、新型ヤリスでは前後席に座る乗員同士の距離が37mm近づきました。そのため足元空間も狭まっています。フロアと座面の間隔も32mm短くなり、腰が落ち込む姿勢になっているのです」と返答された。
なぜヤリスの後席がヴィッツ(先代モデル)よりも狭くなったのか理由を尋ねると「商品戦略に起因するものです。ヤリスは新開発されたプラットフォームとエンジンを採用していて、1車種だけの専用設計になることは考えられていません」と説明した。つまり、これからヤリスとプラットフォームやエンジンを共通化した複数の新型車が登場するわけだ。ヤリスはその第1弾にすぎない。
今後発売される車種のひとつが、2020年秋に登場すると公表されたSUV風モデルの「ヤリスクロス」だ。エンジンやプラットフォームはヤリスと共通で、“ヤリス”の名称も使われてはいるが、ボディーパネルは大きく異なる。ヤリスより全長が240mm、全幅も70mm大きい3ナンバー車だから、ヤリスに外装部品を加えただけの派生モデルではない。
ヤリスクロスのエンジンは、1.5リッター直列3気筒のガソリンとハイブリッドで、駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDがある。2WDの価格は中級グレードの場合で、ガソリンエンジン車が218万円、ハイブリッド車は253万円ほどと予想される。
この価格は、例えば「ヤリスZ」に比べて約25万円高い。同じトヨタのSUVと比べると、1リッターの直列3気筒ターボを搭載する「ライズZ」を12万円ほど上回る。逆に1.2リッター直列4気筒ターボの「C-HR S-T」(2WD車)に比べると20万円ほど安い。
このようにトヨタは、ヤリスクロスを加えることで、綿密なSUVのラインナップを築く。「ライズ」「ヤリスクロス」「C-HR」「RAV4」「ハリアー」は、同等の位置付けのグレード同士で価格を比べると、おおむね12~30万円の差額で並ぶ。かつて同社が、「スターレット」「ターセル/コルサ/カローラII」「カローラ&スプリンター」「カリーナ」「コロナ」と車種をそろえたのと同様、さまざまニーズと予算に細かく対応できるSUVの商品群を構築するのだ。
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June 11, 2020 at 02:00PM
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いよいよ本格始動! 新型「ヤリス」に見る“トヨタのベストセラー戦略” - webCG
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