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橋本愛、のんと7年ぶりに共演で“心で会話している感覚”「玲奈ちゃんは今でもずっと憧れの人」 - auone.jp

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7年ぶりの共演に「心地よかった」と語ったのん&橋本愛(撮影:田中達晃(パッシュ)(C)oricon ME inc.)

 18日公開の映画『私をくいとめて』で共演している女優・のんと橋本愛。のんは、おひとりさまライフを満喫する主人公・黒田みつ子役を、橋本は親友の皐月役を演じる。NHK連続テレビ小説以来、7年ぶりの共演となった2人。お互いの印象について、のんは“太陽”、橋本は“月”だと表した上で、橋本はのんに対して「玲奈ちゃんは陰と陽どちらも兼ね備えているイメージで、今でもずっと憧れの人」だと語った。久しぶりの共演を通して、改めて芝居の楽しさを感じたという2人に、お互いへの想いを聞いた。

■女優の仕事は“精神衛生上よくない”「上にいくほど、想像できない孤独や苦しみがある」

――今回は、綿矢りささんの独特の世界観が広がる小説の実写化でしたが、オファーを受けた際どのようなお気持ちでしたか?

【のん】綿矢さんと大九監督は映画『勝手にふるえてろ』でもタッグを組まれていたので、今回第2弾に呼んで頂けてとても嬉しかったですね。「私でいいんだ!?」って、興奮しました。

【橋本】私もお2人がタッグを組んだ作品を観て楽しんでいる側だったので、関われることになってすごく嬉しかったです。原作を読んだ時、ポップだけど人間の深淵を描いていて、ダークな面もチャーミングに表しているのが印象的でした。映画にしたら絶対にかわいらしくて楽しい映画になると思いましたし、軽い気持ちで観られるけど、ちゃんと心を射抜かれる作品になると感じました。

――のんさんが演じるみつ子はおひとりさま時間を満喫しながらも、年下営業マンの多田くん(林遣都)への恋をきっかけに、心が動いていきます。演じていて、共感できる部分やご自身と重なる部分はありましたか?

【のん】そうですね。意識している人の前でなんでもない風を装っちゃうところとか、心の中では浮かれているけど見せないようにする感じは、共感する部分がありました。年上ぶってすかしちゃうところも、すごくおもしろかったです。あとは、多田くんが出て行った瞬間に態度を変えたりする気持ちも、すごく分かりましたね。

――のんさん自身も、似たタイプなのでしょうか?

【のん】うーん、私もみつ子のように隠して見せないようにすると思いますが、だんだん耐え切れなくなって自分の中には収めきれず、表に出してしまうかもしれないです。わかりやすいタイプなので、ばればれになっちゃうと思います(笑)。

――橋本さんが演じた皐月は、みつ子から見るとイタリアで充実した夫婦生活を送っていますが、実はずっと孤独を抱えていたことを打ち明けるシーンがありました。

【橋本】みつ子からどう見えていても、皐月自身の心の中は、不安と恐怖でいっぱいなんですよね。だから、原作では能面みたいなというか、あんまり笑わないキャラクターなんです。でもみつ子からは幸せに見えてなければいけないので、そのバランスが難しかったですね。幸せ濃度を高めつつ、不安や恐怖を悟られないように演じていました。

――女優さんも華やかに見える世界ですが、孤独な部分や目に見えない大変さがたくさんあると思います。

【橋本】今回皐月をそうやって重ねて考えたことはなかったです(笑)。でも確かに、女優のお仕事は華やかに見えるかもしれないけど、とても泥くさい仕事だとは思っていて。すごく心を使う仕事なので、精神衛生上あんまりよくない気もします(笑)。それに、上にいけばいくほど、周りに誰もいなくなるとも思うんですよね。だから私自身、常日頃からうまくいってたり輝いて見える人には、想像できないほどの孤独や苦しみがあるんじゃないかなと思っています。

■のんと橋本は“真逆”のタイプ? 久しぶりの共演に「自然なことのようで心地よかった」

――本作でお2人の再共演が発表された際、橋本さんは「昔の私は相当やりづらかっただろうなという、ざんげの気持ちを常に持っていました(笑)」とコメントをされていました。改めて、お互いの初対面の印象は覚えていらっしゃいますか?

【橋本】最初は10年前の映画『告白』で、私は当時中学2年で、クラスメイト役もほぼ全員中学生だったんです。その中で高校生の玲奈ちゃん(のん)はお姉ちゃんで。その時から不思議な空気感だったのを覚えています。でも、当時はほとんど話す機会がなかったよね?

【のん】そうだね。でも、私から見た愛ちゃんのイメージは、めちゃめちゃテンションが高くて、本能で生きてるっていう感じだった(笑)。

【橋本】暴れてました?

【のん】うん、暴れん坊でしたね。

――その後仲が深まったのは、やはり朝ドラだったのでしょうか?

【橋本】それまでも何度か共演はしているんですけど、がっつり絡んだのは朝ドラが初めてだったんですよね。

【のん】うん。私にとって愛ちゃんは自分に全くない魅力を持った女優さんだったから、おもしろかったです。真逆の人と親友をやるっていうコンビ感も楽しかったし、毎日が新鮮で楽しかった思い出です。

【橋本】さっき、玲奈ちゃんに「愛ちゃんは月の光が似合う」って言われたんですよね。玲奈ちゃんはまさに太陽が似合うのに、心に抱えているものは月のような影や闇があるのを感じて。陰と陽とどちらも兼ね備えているイメージです。逆に私の中には太陽みたいなものがあるので、玲奈ちゃんと私は表と裏が真逆な気もします。

【のん】愛ちゃんはクールなイメージだけど、実は天真爛漫だもんね(笑)。

【橋本】(笑)。太陽のような輝きって出そうと思っても出せないものだから、私はずっと、そんな玲奈ちゃんにすごく憧れてます。

――今回改めて7年ぶりに共演して、いかがでしたか?

のん】また愛ちゃんと一緒にお芝居ができて嬉しかったし、やっぱりすごく楽しかったです。愛ちゃんと演技している状況が、自分にとっては自然なことのようにスッと受け入れられて、その感覚が心地よかったですね。あっという間だったので、もっと一緒に演技したいなって、物足りない気持ちもありました(笑)。

【橋本】嬉しいです(笑)。すごく久しぶりに会ったので、初日はめちゃくちゃ照れて、恥ずかしいような、あまり感じたことのない不思議な気持ちになりました。でも、お芝居をしていると玲奈ちゃんの瞳から受け取る情報量がすごく多くて、セリフ以上に心の声で会話している感じを体感できたのが、ものすごく楽しかったですね。“お芝居の楽しいところってこういうところだな”と、改めて思いました。

(文=辻内史佳)

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