自民党総裁選に勝った菅義偉官房長官は、9月16日の衆参両院での首班指名を受けて組閣に入る。 総裁選では、安倍路線の踏襲に対する批判とともに、外交経験のなさへの指摘が目立った。また、岸田文雄政調会長の地元広島を背景とした非核の思想、石破茂衆院議員のアジア版NATO構想など、安全保障面を含めた点でも劣後するような報道があった。 日本では、小泉純一郎首相も外交経験はほとんどどなかった。通産大臣になった直後の田中角栄元首相も外交(通商交渉)経験はなかったが、どちらも日本にとって重要な足跡を残している。 海外でも、米国ではレーガン大統領、クリントン大統領、ブッシュ(子)大統領、旧ソ連のゴルバチョフ書記長、ドイツのメルケル首相など、基本的には外交経験はほとんどないリーダーが外交を熟してきた。 つまり、経歴としての外交経験の有無などは外野が議論するだけのことで、実務的に重要だとは言えない。
■ 対米関係を築けば日本外交の8割は成功 日本の外交で最も重要な相手国は米国であることに異論を持つ人はいないだろう。中国も非常に重要な国ながら、やはり日米同盟と経済その他の関係まで含めれば、外交で最も重要視すべきは米国である。 しかし、外交経験のない政治家はどうすれば対米関係を作れるのだろうか。ましてや英語を得意としない場合は苦手意識が出てしまうかもしれない。 米国には、伝統的に日本の将来の首相候補をワシントンに招くというやり方がある。逆を言えば、日本の政治家はそれに乗ってさえいれば何も心配する必要はない。 特に、佐藤栄作政権、小泉純一郎政権など安定的な長期政権の時には、米国は冷静に次の首相の担い手を見極めようとするようだ。 筆者の知る限り、小泉政権の時には、亀井静香元金融再生相と安倍晋三首相がワシントンを訪問している。 二人は、当時のブッシュ政権の幹部と会談すると同時に、亀井氏は共和党系シンクタンクのAEI(アメリカ公共政策研究所)で講演し、安部首相はCSIS(米国戦略国際問題研究所)でクローズドなミーティングを行った。安倍首相はブッシュ(子)大統領とも面会している。 米国にとっての見極めとは、ブッシュ政権の幹部が直接会うもののほかに、それと比べて少しは緊張も解けるシンクタンクでの話も併せて行うというものである。ちなみに、両氏とも訪米前に駐日米国大使館とのやりとりをしており、ワシントン訪問は駐日大使の推薦によるものだったらしい。 ところが、第一次安倍政権以降は年替わりとまで言われた首相の頻繁な交代が続いたことで、この伝統がやや薄れるような雰囲気となっていた。民主党政権が実質的に反米的な雰囲気を持っていたことも大きかったのだろう。
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September 14, 2020 at 12:01AM
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