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「どん底から見る世界」 ベイルート大爆発で失った片目(AFPBB News) - Yahoo!ニュース

(c)AFPBB News

【9月5日 AFP】立ち上る白い煙、オレンジ色の巨大な爆風、そして自分をのみ込んだ黒い煙──これらが、ロニー・メカタフ(Rony Mecattaf)さん(59)が最後に目にした光景となった。レバノンの首都ベイルートで発生した爆発は、街とメカタフさんを破壊した。  心理療法士のメカタフさんは、爆発で右目を失った。縦方向の深い傷を負ったのだ。「右側が全く見えなくなった……そしておそらく、自己像までも失った」。鏡で自分を見るとき、以前の「両目のある自分」ではなく、新しい自己像に慣れなければならないという。  8月4日に発生した大規模爆発では、少なくとも188人が亡くなり(8月29日時点)、数千人が負傷した。負傷の主な原因は、飛んできたガラスの破片だ。ベイルートおよび周辺の主要病院のデータでは、少なくとも400人が目を負傷。50人以上が手術が必要で、少なくとも15人が片目の視力を失った。  医師らによると、すさまじい爆風による圧力でメカタフさんの眼球は文字通り破裂し、治療が困難になったという。  メカタフさんはそれでも、「被害者の中では幸運な方だった」と話す。だが、片目を失うことは、人の死くらい悲しいとも明かした。 ■最悪の目覚め  ベイルート北部の眼科で、マロン・ダガー(Maroun Dagher)さん(34)は爆発後3度目の検査を受けていた。ウェブ開発者のダガーさんは、今回の爆発が「すべてを変えた」と語った。  ダガーさんは爆発当時、現場となった湾岸地区からわずか1ブロック離れた地点で、窓の近くにいた。左目に長さ2センチの破片が飛んで来たという。  以来、とりわけ朝が厄介なものになった。ダガーさんは「何でも見えるという夢をみて、目が覚める」と語った。「最悪の気分に包まれる。片目が見えない状態で目覚めるのだから」 ■「最も安全な場所」  建設作業員のマコール・ハマド(Makhoul Al-Hamad)さん(43)は、シリア北部の要衝都市マンビジ(Manbij)の出身。1995年から、ベイルートのマーミカエル(Mar Mikhael)地区で暮らしている。爆発までは、同地区が「レバノンで最も安全な場所」だと信じていた。  そう信じていたハマドさんは2016年、妻と4人の子どもを呼び寄せ、共に暮らし始めた。娘のサマちゃんは、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあったマンビジで生まれ、大爆発の数週間前に、6歳の誕生日を祝ったばかりだった。  爆発のあった日、サマちゃんは窓の近くに座っていた。左目に、飛び散ったガラスの破片がいくつも刺さった。  医師はサマちゃんの網膜が剥がれているため、海外での再建手術を勧めた。しかし、ハマドさんには経済的余裕がない。ハマドさんはサマちゃんを抱きながら、「サマがこんな目に遭わないのであれば、人々に起こった災いが全部自分に起こっても構わなかった」と語った。  映像は8月15、16、17日撮影。爆発発生時の映像はハマドさんが8月4日撮影・提供。(c)AFPBB News

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