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結婚するのはもう時代遅れ?ーー欧米に見る自由な男女関係のあり方(橘木俊詔,迫田さやか) - 現代ビジネス

「なぜ人は離婚するのか、離婚したあとはどうなるのか」をテーマに、経済学の視点を交え、さまざまな角度から離婚について深く考える本書『離婚の経済学 愛と別れの倫理』。今回は国際比較上から日本の離婚について考える第2章「離婚の国際比較」より、近年離婚率が減少する欧米の男女関係の変遷について述べた部分を抜粋して紹介します。

減少する離婚率...そのワケとは? 

離婚率が1970年代から80年代にかけて、多くの国において急上昇したのであるが、21世紀に入るといくつかの国、特に先進国において減少の傾向を見せる国が出てきた。アメリカは図2―1で示した通りであるが、イギリス、ドイツ、フランスなどもそれに似たパターンを示した。

その1つの大きな理由は、そもそも結婚する人の数が減少する時代に入ったので、離婚の数も減少する時代になった、というのがここでの結論である。なお日本もここ数年はやや離婚率の低下が見られるが、ここではまだ議論しない。

日本では圧倒的に結婚>同棲だが...

男女の結婚形態、あるいは結婚せずに同棲する姿がどうなっているのか、いくつかの国を比較してみよう。

図2―2は、日本、韓国、アメリカ、フランス、スウェーデンの5ヵ国について、20代から40代の男女がどのような生活形態、あるいはカップルを成しているかを示したものである。

その形態とは空白の「わからない」を含めれば、4つの種類があって、実質は次の3つ、すなわち結婚、同棲、未婚・未同棲、である。ここでいう結婚とは当局に結婚届を出して法律的に夫婦になっていること、同棲とは男女が2人で住んでいるが結婚届を提出していないことを指す。

日本と韓国は結婚しているカップルが6割を超しているが、アメリカは半分弱、フランスとスウェーデンは40%前後の低さである。それらを年齢別に見ると違いが鮮明となる。

20 代ではさすがにどの国も未婚・未同棲が多数派であるが、アメリカ、フランス、スウェーデンでは同棲の比率がそれぞれ18.1%、41.0%、28.8%と、未婚・未同棲を除くとその国では大きな比率となっている。

それが30代となると、結婚しているカップルが最大比率となるが、フランスとスウェーデンでは同棲比率がそれぞれ32・0%、28・8%とかなり高くなる。

40代となるとさすがにそれらの国でも同棲比率は低くなり、結婚比率が50%を超している。日本と韓国では30代から40代のすべての年齢階層において、圧倒的に結婚比率が高く、逆に同棲比率は2%以下というひじょうに低い比率なのである。 

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April 14, 2020 at 02:03PM
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